正直に言う、プログラミングスクール経由の転職後年収はこうだった
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「プログラミングスクールを卒業すれば年収が上がる」——そんな期待を持って検索しているあなたは、おそらく今の年収に不満があるか、将来への不安を抱えているのだと思います。私もかつて同じでした。事務職で年収320万円、30歳を目前にして「このままでいいのか」と焦る毎日。スクールの卒業生インタビューに載っている「年収100万円アップ!」の声が本当なのか、それとも一部の成功者だけの話なのか——その答えが知りたくてたまらなかった。
この記事では、私自身の体験と、同期・先輩受講生から聞いたリアルな転職後年収の実態をお伝えします。華々しい成功談だけでなく、「思ったより上がらなかった」という正直な声も含めて。同じように迷っているあなたの判断材料になれば幸いです。
目次
- 30歳・事務職の自分がエンジニア転職を目指した理由
- プログラミングスクール卒業後の転職で年収はどう変わったか
- 想定外だったこと・正直に失敗だと思ったこと
- エンジニア転職に向いている人・向いていない人の境界線
- 転職後の年収を最大化するために在学中からやるべきこと
30歳・事務職の自分がエンジニア転職を目指した理由
キャリアチェンジの動機を明確にしておくことは、スクール選びや転職活動の軸を作る上で想像以上に重要です。
年収の天井が見えた瞬間
私が転職を考え始めたのは、29歳のとき。中小企業の一般事務として6年働き、年収は320万円。昇給は年に数千円で、先輩たちの給与テーブルを見ても40歳で400万円に届くかどうかという状況でした。
「スキルで評価される仕事に就きたい」と考えたとき、プログラミングが選択肢に上がりました。ただし、最初から年収アップだけが目的だったわけではありません。
- 年功序列ではなく成果で評価される環境がほしかった
- リモートワークなど柔軟な働き方に可能性を感じた
- 「手に職がある」安心感がほしかった
独学を挫折してスクールを選んだ経緯
最初は無料の学習サイトで独学を試みました。しかし3ヶ月で挫折。エラーが出たときに相談できる相手がいないことが致命的でした。
スクールを選んだ最大の理由は「転職サポートがあること」。独力でポートフォリオを作り、求人を探し、面接対策をする自信がなかったからです。受講料は約60万円。貯金を切り崩す覚悟で申し込みました。
プログラミングスクール卒業後の転職で年収はどう変わったか
ここが最も知りたいポイントだと思うので、私自身と周囲の事例を包み隠さずお伝えします。
私の場合:初年度は年収ダウンだった
結論から言うと、転職直後の年収は300万円でした。前職の320万円から20万円ダウンです。
「え、下がるの?」と思うかもしれません。しかし、未経験からのエンジニア転職では、初年度の年収が280万〜350万円程度になるケースは珍しくありません。特に以下の条件が重なると、前職より下がることは普通にあります。
- 前職が大手企業や福利厚生が充実した会社だった場合
- 転職先がスタートアップや小規模のSES企業の場合
- 実務経験ゼロのポジションで入社する場合
ただし、2年目に350万円、3年目に420万円まで上がりました。スキルが評価に直結する業界だからこその伸びしろです。
同期受講生たちの年収レンジ
スクールの同期15人ほどと今でも連絡を取り合っていますが、卒業後の年収は本当にバラバラです。目安として共有します。
- 初年度で年収アップした人(3〜4人):前職が年収250万円以下、または営業経験ありでIT企業の営業兼エンジニアポジションに就いたケース
- 初年度は横ばい〜微減だった人(7〜8人):最も多いパターン。ただし2〜3年で前職を超える人がほとんど
- 転職自体がうまくいかなかった人(3〜4人):学習が中途半端だったり、ポートフォリオが未完成のまま活動を始めたケース
重要なのは、「スクールを卒業した=年収が上がる」ではないということ。年収の変化は、転職先の企業規模・ポジション・本人のスキル習熟度で大きく変わります。
3年後の年収に注目すべき理由
エンジニア転職の真価が問われるのは、転職して3年後です。実務経験を積んだエンジニアの市場価値は急速に上がります。
私の周囲では、転職3年後に年収400万〜500万円台に到達している人が多いです。中には転職を重ねて600万円を超えた人もいます。一方で、最初の会社に留まり続けて350万円前後のまま、という人もいます。この差を分けるのは「転職後にどれだけ学び続けたか」と「適切なタイミングで次のキャリアステップを踏んだか」です。
想定外だったこと・正直に失敗だと思ったこと
スクールの広告では語られない「リアルな壁」をお伝えすることが、これから挑戦する人にとって最も価値のある情報だと考えています。
転職先の選択肢は思ったほど広くなかった
スクール在学中は「自社開発企業でモダンな技術を使って働く」イメージを持っていました。しかし、未経験者が最初から自社開発企業に入れるケースは限られています。
私が受けた企業は15社。そのうち内定が出たのは3社で、すべてSES(客先常駐)企業でした。自社開発企業は書類選考で落ちるか、面接で「実務経験がないと厳しい」と言われました。
ここが見落としがちなポイントですが、SES企業=悪ではありません。配属先によっては自社開発企業以上にスキルが伸びる現場もあります。ただし、企業選びの段階で「どんな案件にアサインされるか」を具体的に聞くことは必須です。
スクールで学んだ技術だけでは足りない
スクールのカリキュラムは基礎を効率よく学ぶには最適ですが、実務で求められるレベルとは明確にギャップがあります。
入社初日、先輩のコードを見て「何が書いてあるかわからない」と感じたときの衝撃は今でも覚えています。Git操作、テストコード、CI/CD、チーム開発のお作法——スクールではさらっと触れただけのことが、現場では当たり前に要求されました。
「すぐ年収が上がる」と思い込んでいた甘さ
最大の失敗は、心のどこかで「エンジニアになれば年収はすぐ上がる」と期待していたことです。転職初年度の年収が下がったとき、正直かなり焦りました。
冷静に考えれば当然です。未経験の新人が即戦力として評価されるはずがない。年収アップは「2〜3年の実務経験を積んだ後」が本番だと、最初から理解しておくべきでした。
エンジニア転職に向いている人・向いていない人の境界線
自分がこの道に合っているかを事前に判断できれば、高い受講料と貴重な時間を無駄にせずに済みます。
向いている人の特徴
- 問題解決のプロセスを楽しめる人:エラーを「面倒」ではなく「パズル」と感じられるかがカギ
- 短期ではなく中長期で年収アップを考えられる人:初年度の年収ダウンを投資と捉えられる覚悟があるか
- 学び続ける習慣がある人:技術の進化が速い業界で、学習を止めた瞬間に市場価値が下がる
向いていない人の特徴
正直に書きます。以下に当てはまる方には、プログラミングスクール経由のエンジニア転職はおすすめしにくいです。
- 「スクールを卒業すればなんとかなる」と思っている人:スクールはあくまでスタートラインに立つための場所
- 年収アップ"だけ"が目的の人:入社後の地道な学習期間に耐えられず、早期離職するケースを何度も見てきた
- PCに向かう時間が苦痛な人:1日8時間以上コードと向き合う仕事なので、適性の問題は努力では埋めにくい
転職後の年収を最大化するために在学中からやるべきこと
最後に、同じ道を歩むなら最初から知っておきたかったことを共有します。
ポートフォリオの質が初年度の年収を左右する
転職活動で最も見られるのはポートフォリオです。スクールの課題をそのまま出すのではなく、自分で考えた課題を解決するオリジナルアプリを1つ作りましょう。私の同期で初年度から年収アップを実現した人は、全員がオリジナルのポートフォリオを持っていました。
転職エージェントは複数使う
IT特化型の転職エージェントと総合型の転職エージェントを併用することで、求人の幅が格段に広がります。スクール経由の求人だけに頼ると、選択肢が限られることがあります。
入社後のキャリアパスを面接で確認する
「1年後にどんなスキルが身につくか」「昇給の基準は何か」を面接で聞いてください。明確に答えられない企業は、入社後の成長環境に期待しにくいです。
プログラミングスクールからのエンジニア転職は、魔法のような年収アップの手段ではありません。初年度は年収が下がることもあるし、入社後の勉強量は想像以上です。しかし、3年間真剣に取り組めば、前職では見えなかった年収レンジに手が届く可能性は確かにあります。
私自身、転職から3年で年収は320万円から420万円になりました。100万円のアップ。決して派手な数字ではないかもしれませんが、「スキル次第でまだ伸びる」という実感は、かつての自分にはなかったものです。
迷っているなら、まずは転職エージェントに相談して「今の自分の市場価値」を知ることから始めてみてください。それだけでも、次の一歩が見えてきます。
※転職活動は慎重に。在職中の転職活動をおすすめします。